毎日、鏡の前で肌の変化に気づけるのは、それだけ丁寧にケアを続けている証拠です。
「保湿はしているのに乾きやすい」
「睡眠を取っても、調子が戻りにくい」
こうした違和感があるとき、スキンケアだけでなく、生活の土台としての食事や睡眠、ストレス、運動なども一度点検すると整理しやすくなります。
このコラムでは、肌の状態を決めつけて断定せずに、日常で再現しやすい"内側の整え方"をまとめます。
肌は外気や乾燥などの影響を受けるだけでなく、睡眠、食事の偏り、疲労の蓄積など、日常のコンディションの影響も受けやすい部位です。
肌荒れや乾燥が続くときは、「外側のケアを増やす」前に、まず生活の基本を整えると改善の方向が見えやすくなります。
肌の土台を支える栄養素は一つではありません。まずは、次の3つの"材料"が不足しにくい食事になっているかを確認します。
1 たんぱく質
肌の土台になる材料として、日々の量が不足しにくいことが重要です。
例
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
2 ビタミン類
野菜や果物、いも類などから、毎日どこかで取れているかを確認します。
3 ミネラル類
魚介、海藻、豆類、ナッツ、肉や卵などに分散して含まれます。特定の食材だけに寄せず、幅を持たせるのが安全です。
ポイントは、野菜を食べていても「たんぱく質が少ない」「主食中心になる」などの偏りがあると、食事全体の土台が薄くなることがある、という点です。
次の形は、肌を気にする人ほど起きやすいです。
・サラダ中心で、たんぱく質が少ない日が続く
・忙しい日は主食だけで済ませ、夜にまとめて食べる
・間食が増え、食事のバランスが崩れる
・外食や加工食品が続き、野菜や豆類、海藻が減る
この場合、スキンケアを追加するよりも、食事の組み立てを少し戻すほうが結果が安定しやすいことがあります。
続けやすさを最優先にして、次のどれか1つだけから始めてください。
1 朝か昼に、たんぱく質を足す
例
卵、納豆、ヨーグルト、豆腐、魚、鶏肉など
2 温かい汁物を定番にする
味噌汁やスープは、野菜、豆腐、海藻、きのこを入れやすく、食事が整いやすいです。
3 間食の"置き換え"を作る
例
スナックや菓子パンを毎回やめるのではなく、ときどきナッツやチーズ、果物に置き換える
4 水分と睡眠のリズムを整える
水分は「量」より「分けて飲む」、睡眠は「毎日ほぼ同じ時間帯」を目標にすると続きます。
・強いかゆみ、痛み、赤みが続く、急に悪化する、化粧品で刺激が出るなどがある場合は、自己判断で長く様子見せず皮膚科に相談してください。
・食事の変更は、急激に変えるより、続く形に落とすほうが安定します。
肌の調子が揺らぐとき、外側のケアだけで抱え込まず、生活の土台も一度点検するのが現実的です。
大きく変えるより、小さく整えて続ける。まずは「たんぱく質を毎食」「温かい汁物を定番」「食物繊維を分散」のどれか1つから始めてみてください。